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FOSTEX T50RP |
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タイプ : メーカー :FOSTEX |
Review by amazon
エージングにかなり掛かります | Date 2010-03-20 |
買ったばかりの音で判断しないでください。
かなり鳴らしこまないと本来の音が出ません。 気長に本来の音が出てくるのを待ちましょう。 かなり広いサウンドステージ、低域までフラットな音、女性ボーカルのきれいさ、このヘッドホンならではの良さがあります。 最近のロットは、イヤパッドの生地が厚めのものに変更されています。 (メーカーから直接イヤパッドを購入することも可能です) シンプルな構造でとにかく頑丈なつくりです。 ちょっとやそっとでは壊れません。 一万ちょっとでこの音が楽しめるのは良いことです。 |
甘めな音調 | Date 2008-10-07 |
低音がフワフワする。その点が気になる。
高音は伸びが甘く、最近の高性能ヘッドホン比べれば劣る。 ドライブ力のない装置だと全域が曇って聞こえる。 ソニーの900STほどツンとした音ではないので大音量でも刺激的にならない。 音場は900STより広く開放感がある。 基本的には中間域中心の明るい音調。 この音の甘さが好みがわかれる要因なのかも。 あえておすすめする要素はないのだけれど、 なんというか特有の音の世界を作っている。 個性的なのでマニア向け。 |
ユニークな存在だが広くお薦めはできない | Date 2008-08-29 |
フォステクスは RP 方式と呼んでいるが、プリントコイルによる全面駆動ダイナミック形のヘッドホン。同社は古くからこの方式に手を染めており、同種のスピーカも販売している。
動作原理自体は新しいものではなく、 1970 年代のオーディオブームの頃にはいくつかのメーカーが同種のヘッドホンを発売していた(ちなみに当時はコンデンサ形ヘッドホンを何社もが販売していたような時代だった)。現在それらはほぼ絶滅したが、フォステクスは製品を出し続けている。 音は独特で、普通のヘッドホンとも違うし、同じく全面駆動のコンデンサ形ヘッドホンとも全然違う。ヘッドホンを聴きなれていない人の方がなじみやすい音かもしれない。解像度が高いとか繊細だとかいうコンデンサ形のような評価を聞くことがあるかもしれないが、おそらく字面から想像するのとはかけ離れた音だ。正直私は魅力を感じる音ではない。買おうと思う方には事前の試聴を絶対にお勧めする。この方式のヘッドホンはだいたいみなこんな感じの音がしたので、何か固有の問題があるのかもしれない。 本体はヘッドホンとしてかなり重く、それもドライバユニット自体が重い感じだ。逆にイヤパッドやアジャスト機構などそっけない設計で、製品としての完成度は低いといわざるをえない。コードが簡単に交換可能なのは良いところだが。 ドライバユニットが高コストな感じだが、それが魅力となって表れていない。この方式のヘッドホンがなくなったのは当然かもしれない。 |
音楽の感動を伝える | Date 2007-10-02 |
スタックスのSRS-4040Aのサブ(専用真空管アンプを立ち上げずに聴ける)として購入。
誇張した表現に過ぎるかもしれないが、 本機はヘッドホンというよりも「(楽器型?)スピーカーをシュミレーションしたイヤ・スピーカー」といった感じで、 音だけなら個性派であることを留保しつつ星五つ。 フォステクス独自の全面振動板による半密閉型。 パッドの品質がイマイチ、着脱式のコードの接触・耐久性への不安、iPod80Gでの駆動はパワーがやや不足、 miniピンケーブルがオプション(TM110)になってしまう・・・という点はマイナスすべきかも。 廉価なオーディオテクニカのAT-HA20でも満足行く音量が得られる点はプラス。 エージングは40時間程度で満足の行く感じになりました。 基本はフラットで細かい情報もよく拾っているが、倍音・残響、「ハイハットの漂い感」などの領域の 最高音域はやや控え目、情報が整理・密集され、音像は近くなります。 密閉型のような「籠り感」が無く、かといってオープン型・コンデンサ型ほど 抜け過ぎず、「半密閉型」という構造のイメージ通りで、音像の近さと相俟って絶妙なバランス。 バロック・室内オーケストラ、室内楽、ヴォーカルを、濃密に聴かせてくれます。 音楽性とか演奏者の精神性が伝わるといいますか・・・アーノンクール指揮の ヘンデルの合奏協奏曲作品3・6、ほとんどロマン派の交響詩並に作曲・演奏されていたんですね。 感心したのは80年代の歌謡曲(女性歌手)、モノラル録音の美空ひばりの「A列車で行こう」。熱い! 昨今のオーディオからこういう音は聞けないでしょう。例えて言うなら「LP末期の頃の中級以上再生装置、 たとえば真空管アンプでドライブしたタンノイ」で聴いているような不思議な感覚です。 個人的な感覚で恐縮ですが、その頃、私が「ステレオで聞きたい」と思っていた音(現在の私が探している音) とT50RPの聴かせる音は相似形なんです。 フォステクスの技術者と私の感覚が似てるとしか言い様がありません。心奪われる瞬間が何回もやってきます。 |
一瞬、えっ!と思うほどオーケストラが静かになる | Date 2006-11-07 |
はっきり言ってクラシック向けです。音特はかまぼこ型です。
テンションの高いソニーのCD900STのような音を期待していると裏切られます。 でも、この価格で海外の多くのスタジオが採用しているモニターヘッドホンを購入できるんです。これは買いです。 これを使った最初の印象は、ちょうどラトルの第九を聴いたのですが、オーケストラが静かで今までの賑やかな演奏とは全く違うのでびっくりしました。しかし、驚いたことに、譜面をめくる音、弦がこすれあう音が臨場感を持って聴こえてきたのです。そのほかには、グリモーのハミング。バッハのヴァイオリン協奏曲のチェンバロの通奏低音。ゲルギエフの鼻息。なにしろ、解像度がすごい。今では私の常用ヘッドホンになっています。 特徴は、暴れていないというか、何も足さない何も引かないという音。勝手に音を作って出している他のヘッドホンと全く違います。 欠点はイヤーパッド。プロテイン入りビニールと言うのでしょうか、他社も一緒ですが、すぐ劣化することです。それとイヤーパッドが薄いこと。交換パーツはネット直販で入手可能で、私は余分に購入してストックしました。そして交換して捨てるパッドからスポンジを取り出し、イヤーパッドの下に敷いて厚くしました。ただ、そのままのサイズで入れると吸音材のようになり高音が寝てきましたので、幅を半分にして外周部だけ入れるようにしました。 もうひとつの欠点は能率が低いこと。パワーのあるアンプが必要ですが、パワーを出しても歪まないことが重要で、私はGrace Design Model901を使って鳴らしています。 |